ピロリ菌は、胃炎、胃潰瘍、さらには胃がんなどの胃を中心とした病気の原因として注目されています。検査の方法として内視鏡を用いて胃の組織を直接調べる方法と、血液や尿、便などから調べる方法、吐く息に含まれる物質を調べる方法の3つがあります。
ピロリ菌を除菌することで胃がんが発症する確率を約1/3程度に減少できることが明らかになりました。日本ヘリコバクター学会のガイドラインでも、すべてのピロリ感染症を除去することを強く奨励しています。 しかし、保険診療によるピロリ菌の検査・除菌療法は、胃もしくは十二指腸潰瘍の患者様、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃がんの内視鏡治療後の患者様とされております。平成25年2月より保険診療の適応にヘリコバクター・ピロリ胃炎の患者様が追加されました。ただし、診断には内視鏡検査による胃炎の確認が必要です。